エビリファイLAIの使い方
エビリファイLAIは体の中に薬の成分(アリピプラゾール)がとどまり、4週にわたって治療に必要な血中濃度が続きます(アリピプラゾールの血中濃度の変化(イメージ))。
効果を安定して持続させるために4週間に一度、定期的に通院して治療を続けましょう。
投与スケジュール
エビリファイLAIは、4週に1回の間隔で投与します。
投与開始後2週間はエビリファイの経口薬を併用します。
こんなときはどうする?
①注射をするのが遅れた場合はどうすればいいですか?
エビリファイ持続性水懸筋注用を注射する通院日に医療機関に行くことができなかった場合、できるだけ早く医療機関を受診してください。
②いつまで注射を続ければいいですか?
症状が落ち着いた状態でも、使用を止めると病気が再発する可能性が高くなります。症状が良くなったからといって、自分の勝手な判断で注射予定日に病院に行くのを止めてはいけません。様子を見ながら薬を調整する必要があり、必ず主治医にご相談ください。
注射部位
お尻または肩の筋肉内に注射します
エビリファイLAIはお尻の外側に位置する「中臀筋(ちゅうでんきん)」、もしくは肩の外側にある「三角筋(さんかくきん)」 と呼ばれる筋肉に注射します。どちらもLAIを確実に注射できる部位ですが、体格や筋肉量には個人差があるため、大切な神経や血管を傷つけないよう、主治医はあなたに合った注射部位を選びます。どちらか希望があれば、主治医に伝えるようにしましょう。
注射は前回打った部位を避けて打ちます。注射後は注射部位をもまないように気をつけましょう。注射時や注射後に強い痛みや違和感がある場合にはすぐに主治医や医療スタッフに相談しましょう。
中臀筋は三角筋に比べて薬液注入時の痛みが少ないと報告されています。
自分の気持ちを話してみて!
注射の痛みやお尻への注射を心配に思う方もいるかもしれません。エビリファイのLAIは水溶性で、注射時の痛みが少ないように工夫されています。また、お尻といっても注射するのは比較的上の方ですし、注射時には毛布やタオルなどをかけてプライバシーに配慮してくれます。
もし、注射について心配なことや不安があれば、自分の気持ちを医療スタッフに話してみましょう。